姫路の城下町の雑煮

元旦の雑煮 姫路の城下町に伝わる雑煮は、元旦は白みそ仕立てに丸餅、二日はすましに切餅、三日はぜんざいと決まっていました。
元旦の雑煮の具は人参と大根(もしくは蕪)、そして鶏肉と穴子が入り、最後に三つ葉を添え、餅は焼かないで入れるのが常で、二日目の雑煮も具は同じでしたが、餅はのし餅を切って焼いて入れると決まっており、三日目は、ぜんざいでした。
姫路周辺の雑煮は三箇日を通じて白みそ立てで、二日目にすましの雑煮を食べるという風習は城下町にしかありません。しかも鶏肉が入っているところなど群馬県前橋市の雑煮に似ていることから、江戸時代後期の城主である酒井家が前橋からやってきたことの影響ではないかと思われます。
戦前は四日はおせち料理の残りを粥にした強粥で、七日は七草粥、そして五日も六日も決まっていたといいますが今は伝わっていません。