幡念寺

幡(はん)念寺(ねんじ)(北条口2丁目) 三河国吉田(現豊橋市)にあった悟真寺の海牛(寒牛)和尚の開基という。法然上人系の広願説もあり、浄土宗。輝政の慶長町割のとき現在地を与えられた。享保3年(1718)行誉により再興。境内に延命地蔵があり、むかし飢饉のとき、山中より出て人びとに餅を与えたので餅売りの地蔵と崇拝された。昭和初期までは、8月下旬の地蔵まつりは賑やかであった。(『城南地区』をたずねて)