神姫バス
宇治川電鉄(昭和8年6月に山陽電鉄と改名)によって、昭和2年(1927年)8月8日、創立。加古川を営業拠点とし、神戸~姫路間を運行していた。昭和4年(1929年)、姫路市駅前町202番地に本社を加古川より移転して置く。逐次、中小自動車会社を吸収合併した。昭和8年(1933年)、明石市へ本社を移転し、播州一円の交通網を掌握した。その後、貸切タクシー・貨物等も取り扱うようになった。
昭和18年(1943年)5月、再び本社を姫路市駅前町に移す。このとき自動車保有571両で全国有数規模に成長した。これより先、昭和16年(1941年)9月1日、戦時下の対応でガソリン車の使用を禁止され、木炭・コークス・薪等をガス化して動かす代燃車が登場し、昭和27年(1947年)7月1日、ガソリン統制令解除まで続いた。
戦後は戦災・物資不足・インフレ等の苦難を乗りこえ、順次発展を遂げ、昭和53年(1978年)現在保有台数、一般乗合664台・貸切145台・計809台。延べ走行3316万余㌖・従業員2180名の企業に成長し、不動産・自動車部品販売・保険・広告・レジャー・タクシー等企業グループを結成して活動している(「神姫バス50年史」昭和54年刊)。(「ふるさと城南ものがたり」昭和58年刊)