車門趾

画:多田初治
車門想像図(画:多田初治)

中曲輪西南方にあり、二重枡形の門を成していた。北の枡形に車の通行できる橋と車道門があったために、この名がある。外門と内門は脇門付き高麗門で各桁行3間(約5.4㍍)・袖間1間2尺(約2.2㍍)・明き10尺2寸(約3.1㍍)、脇門明き3尺2寸(約1㍍)。車道門も高麗門だが脇門はなく、桁行2間2尺(約4㍍)・袖間1間2尺(約2.2㍍)・明き10尺2寸(約3.1㍍)。内門は脇付き櫓門で桁行9間半(17.1㍍)・梁間3間2尺5寸(約6.2㍍)・明き15尺1寸(約4.5㍍)・脇門明き5尺1寸(約1.5㍍)、いずれも切妻・瓦葺。本門の北に桁行2間半(約4.5㍍)・梁間2間半(約4.5㍍)の多門と、外門内に桁行2間1尺(約3.9㍍)・梁間1間半(約2.7㍍)の番所があった。(姫路市史第十四巻)

常には橋を置かずに門を閉じていた(多田初治)