慈恩寺

臨済宗妙心寺派慈恩寺はもと赤穂郡栗栖(現:赤穂市)にあり、赤松家が代々帰依した寺。赤松満祐のとき城の北西にあたる西城戸に移したが、慶長の町割で当地に建立(「播磨府中めぐり拾遺」智恵袋)。第二次世界大戦で全焼し、山之井町に移った。(「兵庫の地名Ⅱ」)

西福寺の西隣で西魚町の西端に位した。臨済宗。応永年間(1394〜1427)、赤松満祐の代に赤穂郡栗栖より移転した古刹である。池田輝政より寺領を与えられた。境内には樹齢数百年の大銀杏があり、播磨名所巡覧図絵にも紹介されて、名所となっていた。昭和20年(1945年)7月の大空襲によって、すべてが焼失し山野井へ移る。(ふるさと城南ものがたり・昭和53年刊)