靄楽園

戦前、この地にはあいらく園という料理旅館がありました。この旅館は元は酒井家家老・本多意気揚の下屋敷で隣接する船場川から水を引いて、池泉・名石を配した風格の高い邸宅であった。明治時代の中頃、福中町の豪商・あが久呉服店の矢内久七が買収し、その後、ひさご茶屋が継承し、料理旅館として不動の地位を築きました。ひさご茶屋はのちにまねき食品となり、ここの板前はのちに割烹料亭「松びし」を開業します。©芳賀一也 Continue reading 靄楽園